ブログ(mitacia-diary)
施術の前後に
可愛いハート♥️型のティカップ。施術の前後にお出しするデトックスティで心も体もやわらぎますように。
ちなみにmitacia(ミタシア)とは(満たす+幸せ)の意味で私が作った造語です。どのような痛みや不調があって、どのような治療をして、どのように改善したか等(患者様の承諾を得て)、日々の出来事をdiary(日記)として皆さまの生活がより豊かになる情報等を綴っていこうと思っています。
私のお気に入りコレクション
骨盤の捻じれから全身の骨や関節が捻じれていきます。結果、そのまわりの組織の靭帯や筋膜、筋肉の緊張が起こり痛みを引き起こします。この模型は骨や関節が動き非常にわかりやすく、人間の体は全て繋がっているんだなと痛感します。全身の構造をより深く知る為にはこのような模型が大活躍。大切なお気に入りコレクションです。次に欲しいものは頭蓋骨。良い趣味と化してます(笑)
脊椎間狭窄症治療
PD】70代。これまで大きな病気無し。心身共に健康。毎日体を動かす。何事も規則正しい生活をされている患者様。腰に負担をかける姿勢が長く続いていた事と年齢も重なり、腰の激痛と右下肢(大腿外側の違和感や痛み、下腿外側の痺れ、足首の違和感)の状態が悪くなり整形外科受診。レントゲンで脊椎間狭窄症と診断され、手術する程では無いとの事で痛み止めと湿布を処方されたが一向に良くならず、自宅近くの整骨院に通うように。電気治療、右腰から足先までのマッサージで最初は激痛だったがマシになってきた。でも下腿外側の痺れは良くならない。もうずっと痺れは治らないと思っていた。
当受診時】レントゲンを見せてもらい右腰椎L4〜5に異常が。持病や病歴が無い為、問診、触診から骨盤の歪みがメジャーだと鑑別。
検査】骨盤左PI(腸骨後方)・右AS(仙骨前方)、左右仙腸関節Fix(関節の固定化)、足関節前後左右可動域無し。足底筋膜炎有り。骨盤の捻じれによる代償作用として頭蓋骨捻転障害有り。腰部全体、大腿外側(大腿筋膜張筋)張りと痛み、起床時の下腿外側(長短腓骨筋群)の痛みや痺れ、足首の違和感。歯の治療中。(噛み合わせや顎関節、蝶形骨頭蓋骨調整も視野に入れる)
治療】骨盤AJ(矯正)ブロック・ドロップ板使用。仙腸関節Fixを取り、足関節もドロップ板でAJ。頭蓋骨の捻じれは手技療法でゆっくり正常に戻し、歯の治療中だった為、顎関節蝶形骨調整も少し行った。
骨盤AJで固定化されていた骨盤の動きが正常になると仙骨と繋がっている脊椎(頚椎・胸椎・腰椎)のアライメントも正常になり、股関節周りの骨の動きも改善されます。骨盤の歪みや捻じれにより全身の骨も捻じれ、周囲の靭帯や筋肉等が過緊張を起こし、神経伝達異常等、様々な痛みを引き起こします。定期的に骨盤の状態を見直す事が大切です。
治療後】直ぐに腰部の張りや痛み消失。大腿外側の張りや痛み消失。足首の違和感も消失。下腿の痺れは残り少しまで軽減。
治療計画】本来は2〜3日後に治療を行い、様子を見ながら2〜3回治療すると早く改善します。(症状により個人差があります。治療に時間がかかる方や定期的にメンテナンスとして通う方々もいます)次回は骨盤の状態確認(捻じれは1回だけではなかなか戻らない為、数回AJして脳に正しい位置を記憶させます)。下腿外側の残り少しの痺れを治す。MMTで内転筋・外側広筋等弱下している筋肉を特定して治療。足底筋膜炎の治療。顎関節・蝶形骨・頭蓋骨調整も予定していましたが、遠方の為、違和感や起床時の痺れ等様子をみる事に。私自身もずっと気になっていました。
すると2週間後「痺れがなくなりました!」と驚きと喜びのご連絡がありました。患者様が凄く健康だった事もあり、骨盤AJ(矯正)でご自身のホメオスタシス(生命活動の基本でこれが正常に機能しているから生態は命を維持することができ、内分泌系、自律神経系、免疫系が正常に機能する事)が更に向上し、一番気にしていた残り少しの痺れが自然治癒力で消失たのだと感じています。今現在も全く痺れがないとの事。お役に立てて本当に嬉しく思います。
痛む患部だけを診るのではなく、何故痛くなったのか?その痛みはどこからきてるのか?原因は意外なところにあり、そこを鑑別・検査で特定して治療する事で根本改善を目指します。
手術瘢痕治療(頚椎の痛みの原因は手術瘢痕)
PD】50代。自営業。常に上を向いて細かな作業をするお仕事。昔、左肩を痛めた経験有り。病院で触れられる事が苦手。最近食事に気を使っている。痛みに強く、何事にも忍耐強い方。
症状】歩行時、少し左足をかばっている感じ。首の伸展時痛み有り(P+)、屈曲時痛み無し(P-)現在、首の痛みはマシだが仕事で無理をした際、違和感有り(時々自宅で首にコルセットしている)一時期はかなり強い痛み止め服用したが、左首から肩甲骨の疼痛や腕の痺れがあった。極力左向きで寝ないようにしている。
病歴】平成27年、腹膜炎(急性虫垂炎)になりかなり酷い状態で入院手術し瘢痕15cm以上あり。(傷口がケロイド状になっている)約8年間、手術瘢痕箇所がずっと中に糸が入って突っ張っている感じ。歩行時、少し左側をかばってる。
令和2年、頸椎症(左首の痛み)と診断。(1年位痛み止め等5種類服用したが一向に改善せず)令和3年、スポーツ選手等が通う有名な整形外科に病院変え、セルフリハビリで半年前位に生活支障ないまで改善。常に上を向いて仕事をしている為、頚椎圧迫が原因かと。(医者にどうすればいいか質問しても年齢のせい等と明確な説明無し。腑に落ちていない)今年、大腸癌が初期の段階で見つかり手術。
治療】骨盤Lt(PI).Rt(AS)時間が無かったので今回は手術瘢痕治療のみ。瘢痕の一番固い箇所を指先の感覚で探り柔らかくなるまで優しくストレッチする瘢痕治療。(患者様の感覚はただ指先が触れているだけの感覚)治療後、座ってもらい、直ぐに中の突っ張り感が消失。立って歩いてもらっても中の突っ張り感無し。5日後、右足がちゃんと地面に着き普通に歩けるようになった(左足をかばう事がなくなった)現在も瘢痕の中の突っ張り感は無し。だが頚椎に痛みが出てきたと。千葉から帰省中の患者様で時間が無かった為、骨盤治療が出来ず全身の歪みが取れていない為です。
原因】本来なら病歴から、昔の肩の負傷よりも骨盤の歪みがメジャーだと考え骨盤治療をします。このアプローチで良い結果がでなければ左肩、左顎関節からアプローチします。
平成27年の腹膜炎手術の後の瘢痕が原因で左右どちらかの腹斜筋の弱化→骨盤の歪み→左側下肢周辺の筋の弱化→左足をかばう歩行。これが令和3年頃まで長期間続いたために骨盤や胸郭、頸椎まで歪みが発生。過去に左肩を痛めているのでそれも胸郭、頸椎に影響していると考えます。
治療計画】骨盤周辺の筋の筋力テストして弱化した筋を探します。次に左右の仙腸関節のFixを鑑別しブロックAJ。仙腸関節のFixが改善したことを確認。骨盤周辺の弱化筋が正常になっていることを確認します。次に左肩の関節を検査。筋エネルギーテクニックや、相反神経反射テクニックで左右の肩関節の動きが同じになればOK。その後胸郭や顎関節の治療をします。2〜3回、今回の治療をして、あまり変化がなければ、その時に頸椎からアプローチし治療します。
又、手術瘢痕の治療をしないと頚椎の痛みが再発する恐れがある為、残り数回瘢痕治療をすると改善されます。大腸癌手術もされているので骨盤治療の最後に腸間膜テクニックでアプローチする必要があります。今回のように頚椎の痛みは腹膜炎手術瘢痕が原因で、過去のお怪我や手術歴、病歴等が大変重要な手掛かりになります。何がメジャーか、何処からアプローチするか、組み立てて治療をする事が大切です。
瘢痕治療中、何故頚椎が痛くなったのかを簡単ではありますがご説明したところやっと腑に落ちたとの事でした。痛みの原因は意外な場所にある事が多いです。脳は瘢痕ができた時の事を記憶しています。
子宮全摘により仙骨が動かなくなった骨盤治療法
PD】60代、専業主婦①
普段の生活は規則的。便秘無し。我慢強く常にストレスを抱えている。幼い頃から体が弱く疲れやすい。持病持ちで薬服用中。よくつまずく、こける。
症状】あまり便秘になった事がなく最近3〜4日程、お通じが無く便秘が気になり、腹痛とお腹が張って苦しい。重たい物を持つと左股関節が痛い、階段を登る時に左膝が痛い。座るとお尻の尾骨の出っ張りが当たり痛い。両肩も痛い(特に寝る時、左肩が痛い)。両耳を触ると激痛。
病歴】昔から尿路結石、腎臓結石もち。40代で狭心症になり薬服用。高血圧で薬服用。61才で顔面麻痺(顔面神経痛。耳→目の激痛→眉毛が下がってきた→網膜剥離の一歩手前で手術)糖尿病で薬服用(眼科で年2回定期検査)。65才で子宮筋腫で子宮全摘手術。69才で胆嚢胆管摘出手術。
治療】これだけの病歴、手術歴があると何がメジャーか、どこからアプローチするか難しいところですが、内臓疾患が多く、子宮全摘手術をしている為、子宮が無くなると靭帯が癒着し仙骨が動かなくり、股関節がガチガチになります。先ず仙骨と骨盤の歪みがメジャーだと考えます。骨盤Lt(AS)、Rt(PI)、仙腸関節左右Fix。仙骨が前傾し固定化され骨盤の歪みや尾骨が出っ張りがかなり酷い状態。又、狭心症の為ドロップ板での骨盤AJは避けます。(骨盤AJすると歪みが取れ骨盤周辺の筋肉が緩み血流が良くなり、心臓に負担がかかる為)この場合、仙骨を動かす為には骨盤AJの内臓治療法で子宮全摘手術後の靭帯の癒着を下腹部の上からゆっくり時間をかけて緩めていきます。
治療後】仙骨に癒着している靭帯が緩むと仙骨が動き出し、尾骨の出っ張りがかなり改善され、座ると痛みは7割程消失。病歴、手術歴が多く骨盤や仙骨の状態がかなり歪んでいる為、最初は週2回(また元に戻る前に治療を続ける)を目安に半年かけて治療するようにします。(脳に正常な位置を記憶させる必要性がある)
治療計画】引き続き仙骨や脊椎、骨盤の歪みや動きを確認し、骨盤AJの内臓治療法で骨盤治療。大腸は骨盤内にある為、先に骨盤AJしてから便秘を改善する調整ポンピング(快便療法)すると効果的。ポンピング療法は内臓治療に効果を発揮します。ゆっくり深呼吸をしてもらいながら下腹部の大腸の動きや便のつまりを確認し、少しずつ圧をかける→圧を解放するを繰り返します。そうすると臓器に酸素や血流が行き渡り活動し始めます。又、左肩の夜間痛も視野に入れながら治療を進めていきます。両耳を触診した際、ガチガチで激痛だった為、蝶形骨頭蓋骨療法で歪みを戻し脳へのストレスを軽減する治療も行う。
コロナ鬱かも?
PD】70代。自営業。休みは週1回。年中長袖で沢山汗をかく職人。その奥様からご相談がありました。
症状】旦那様がコロナにかかり(ワクチン接種はきちんと受けており状態は軽かった)長期間仕事を休む事に。コロナに初めてかかった不安からか、ノイローゼになったのか分からないんですと。何度も同じ事を言うんですと。念の為1週間入浴せず(昔、風邪を引いて倒れたトラウマがある)。さっきお風呂に入ったのに(本人は記憶がない)何度もお風呂に入ろうとする。自分はお風呂に入ったのか?と10回位何度も聞く。入ったよと言ってもまた聞いてくる。お風呂に入った後、何をするんだったかな?今日は何曜日か?と何度も聞く。ご飯を食べたのに、ご飯はまだか?と聞いてくる。もしかして認知症になったのではないかと奥様もかなり不安になっていました。
そして何度もコロナフリーダイアルお問い合わせセンターに電話をかけ、主治医の先生に診てもらったらどうですか?と言われ、あぁそうですか。と諦めるが(不安要素が解けず納得のいく説明が欲しい)また電話して同じ事を言っての繰り返し。旦那様がコロナ鬱みたいだと。
又、仕事を休み始めて3日目くらいから寝汗が止まらず、夜中何回も着替えないといけない。その度に起こされ、お二人とも睡眠不足で疲れて果ててしまい、もうどうしたらいいのか分からない状態だと。
原因】私がご説明した事は先ず寝汗の問題から。何十年と若い時から職人で週一回の休み。暑い日も寒い日も長袖で年中汗をかきながら仕事をされている。
寝ている時、脳は情報整理をしており、同時に記憶もしています。急に長期間自宅から出れない状況になりずっと汗が出ていない為、汗を出さなくちゃと、寝ている間、脳は全身に指令をおくります。そして沢山の寝汗を出して全身のバランスを調整します。普通の生理現象なので、脳も汗をかいてないから、どうしたの?と混乱してる状態だと思います。お仕事に行き始めて汗をかくようになって脳と体のバランスが取れるようになる目安として3日ほどで寝汗は止まりますよと。お伝えしました。それを聞いた旦那様は凄く腑に落ちたと。大変安心したご様子で、それ以降は何度も同じ事を言ったり聞いたりする事もなくなり心も落ち着きました。と。
結果】久々に仕事に行く日、旦那様はかなり不安だったらしいのですが、3日ほどで寝汗が止まり安心されたとの事。たまに連日お仕事をお休みする時に寝汗が少し出るけれど、脳と体のメカニズムを知ってからは、ご自身で汗を拭いてまた寝れるとの事。
コロナにかかり、激しい不安と自分はどうなってしまうんだろうと気持ちが落ち込む方もいます。考え過ぎてノイローゼや鬱状態、パニックになる方もいます。又、トラウマがフラッシュバックしたりする方もいます。そうすると自律神経が乱れ交感神経が優位(興奮状態)になり過ぎ、寝る時に副交感神経が優位になりづらい(リラックスできない)=脳の過活動により様々な心身の不調が出てしまいます。このように脳と心と体は深く繋がっています。
原因があって結果がある
今現在の原因=過去の原因の結果であり
今現在の結果=未来の原因である
今現在は過去の結果である為
今現在は変えられない
でも未来は変えられる
未来の原因は今現在の結果である為
今をどう生きるか、今をどう一生懸命に生きるか
今現在が一番大事
過去とらわれず
いかなる場合でも肯定的感情の中に自己をおく
プラスの感情にはプラスの結果が出る
現実をしっかりみて、悪いことでもしっかり捉えて
プラスに変える(これは現実逃避ではない)
原因と結果しかない
原因があって結果がある
私が尊敬する師範の教えです
今現在を悔いなく一生懸命頑張って生きていこう